さらなる黒豆パワー
黒豆にはアントシアニン以外に、多くの有益な成分を含んでいます。
ここでは、そのパワーについて紹介します。
○ 『サポニン』パワー
サポニンとは、いろいろな動植物に含まれているのですが、特に大豆サポニンと呼ばれるものが有名です。
大豆サポニンは、過酸化脂質という有害物質の生成を防いだり、分解する働きがあります。
この過酸化脂質という物質は、タンパク質と結びつき、リポフスチン(肌のシミと同じ茶色の老化色素)という、いわゆる体内にできる「サビ」のようなものに変化し、体の至る所にたまっていき、老化現象を引き起こします。このサビをできないようにするのが、サポニンというわけです。
また、大豆サポニンは、腸から吸収されたブドウ糖が脂肪に変化することを抑制します。
さらに、コレステロールの減少、肝機能の向上、二日酔いの予防、さらに脂肪の代謝を促進するため、肥満予防にもなるんですよ。このサポニンとアントシアニンの二重効果で、かなりの肥満予防効果が期待できるんですね。
サポニンの効用
@ 老化を防ぎ、若さを保つ
A 動脈硬化を予防する。
B 肝臓病を予防する。
C 肥満を予防する。
D イライラ、肩こり、頭痛などの中年の不定愁訴を改善する。
○ 『イソフラボン』パワー
『♪く〜ろまめ〜ココア、イソフラボンじゅ〜る♪』です(笑)
→こんな商品やこんな商品がはやってます。
大豆イソフラボンは、骨粗鬆症や更年期障害、乳がん等の女性疾患に対する有効素材として1991年に米国立がん研究所が抗がん効果の研究に乗り出しています。
また1996年にベルギーで開かれた『第2回大豆の成人病予防と治療に関する国際シンポジウム』では、イソフラボンがメインテーマと思えるほどイソフラボン関連の研究発表がたくさんなされました。
イソフラボンの主な効用は、骨のカルシウムの過剰な流出を防ぎ、補給したカルシウムを逃さないということです。カルシウムを採ることも大切ですが、骨からのカルシウムが流れ出てしまうことを防ぐことも大切です。そうすることによって骨粗鬆症が防止できます。
また、イソフラボンが更年期障害にも効果があることが報告されています。日本女性は、元来大豆製品を多く取り入れていますが、これにより女性ホルモンのアンバランスを緩和していると思われます。
さらに、イソフラボンやイソフラボンを含む大豆タンパクがコレステロールの酸化を防ぐことで、動脈硬化を予防する働きがあることもわかっています。
最近の研究では、マウス実験でイソフラボンの抗酸化作用によりガン発生率が低下することが報告されています。
このようなことから、欧米では、日本人の長寿、そして骨粗鬆症や更年期障害、乳がん等の発生率の低さの秘密を大豆イソフラボンだとして研究しているそうです。
イソフラボンの効用
@ 骨粗鬆症を予防し、強い骨を作る。
A 更年期障害を緩和する。
B 動脈硬化を予防する。
C ガン予防にも効果がある。
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